2010年9月6日月曜日

ecoな山守人の会社・帝国造林はヒノキ残材を利用して「猫砂」を販売。日本農林漁業振興会長賞を受賞しました。

こんにちは~、ecoな山守人です。うちの会社の紹介をしますと、栃木県の大田原市黒羽に位置している帝国造林(ていこくぞうりん)です。造林業の他、特用林産物として椎茸の生産もしています。

地元では「おいしいシイタケ」を販売しているって評判なんですよ。
原木から栽培しているので、肉厚で大きな生シイタケが特徴です。乾燥シイタケもおいしいです。黒羽の芭蕉くらしの館などで売っていますが、すぐに売り切れてしまうので、買いたい方はお早めに。

実は平成20年に帝国造林が、農水省などが共催している「農林水産祭」で林業の部門で日本農林漁業振興会長賞をいただきました。


地元の下野新聞に掲載されました。


記事の内容としては、国産材木の価格が長期的に低迷が続いて状況の中で、帝国造林が保有する造林を整備する時に残材となってでてきたヒノキを「猫砂(ねこすな)」に製造している取り組みが、経営安定化に寄与したとのことで評価を受けました。

普段は地道な作業なので、こういう国の農林水産祭などで帝国造林が評価されたことはすごく嬉しかったです。

そのおかげか、最近、猫砂製造に帝国造林のヒノキを使いたいという企業さんからの問い合わせなどが多くなってきました。

帝国造林は旧黒羽町(現在:大田原市)の南方地区に545ヘクタールと、北野上地区は300ヘクタールの造林地を保有しています。

80%が杉で、20%がヒノキになります。
大体、樹齢70年前後の木を毎年、7~8ヘクタールくらい皆伐していますが、同じ場所に苗木を植えて育てていますのでとてもエコなんです。ですから毎年均等に木材を産出できますので農林省からもその取り組みを評価してもらったんですね。

材木は70年手入れをして初めて商品として売れますので、それまでは「地域環境の保全ボランティア」みたいなものですので、今日も植えた木が70年後に出荷されますので、私の次の次、つまり2世代から3世代先を見据えて仕事をしている感じでしょうか。

気の長い仕事ですが、これも代々、先輩の方々の思いや地域の暖かい支えもあって続いているんですね。なので、私はこの仕事をとても誇りに思っています。

八溝山系の木はもともと上質の材木として歴史が長いのですが、帝国造林として守ってきたヒノキを「猫砂(ねこすな)」として、また違った形で貢献できるのはうれしいです。

猫ちゃんたち、香りのいいヒノキを待っててね。


エコな山守人より

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